【第9話】目指す最終ゴールとは


「セロテープアート®」を「文化」として残して行く事!!

 こうして「世界で唯一」と言われる独自の芸術活動を展開して行く中に、一つずつアーティスト活動を始めた当初に思い描いていた夢を実現させて来ましたが、私にとってアーティスト人生の最終目標はズバリ、自らが生み出した「セロテープアート®」という活動を、「日本独自の芸術文化」として後世に残して行く事です。

 

 これは幼少期から数十年間、「セロハンテープ」という一つの素材(製品)にこだわり続け、ひたすら「セロハンテープ遊び」を続けて来た「一風変わった子ども」だった私が、2008年のセロテープアート®展(練馬展)をきっかけに公的にアーティストとしてデビューをさせて頂くという「運命のシナリオ」に導かれて実現したように、私にしか実現出来ない人生を懸けた大仕事であり、命懸けで取り組むべき「天命」であると感じています。

 

 何か一つでも運命の歯車がズレていたら、絶対に今の自分のアート活動は存在していないであろうと感じる程に、不思議なご縁と温かい「人との出会い」によって護られ、家族や周囲の大きな理解の元で育まれて来た「セロテープアート®」です。

 

だからこそ私はその思いと歴史を“ミライ”に繋いで行くために、力の限り全力で“イマ”を駆け抜けて行くのです。

左から

・2008年 制作風景(撮影/信原 修)

・2012年 制作風景(撮影/信原 修)

・一巻入魂(いちまきにゅうこん):一巻き一巻きに魂を込めて制作するのです。